父が私に貼ったレッテル
お前はダメなやつ認定から私は未だに抜け出せずにいる
この前おばあちゃんの投稿を書いていた時、久々に思い出して寂しくなり号泣した。
泣いて悲しくなっている時にふと、あーなんて悲しいんだ。なんて不幸なんだ。あーお父さんに認められない環境で育って来たからな。。と感じた。なんでそんな思考回路になったかは不明だが、なんとなくそこに行き着いた。
おばあちゃんのことを思い出しては号泣するという時期が、おばあちゃんが亡くなってから定期的に訪れる。
私はおばあちゃんは大好きなのだが、その息子であるお父さんのことはあまり好きではない。
好きではないと言っても、この世に唯一一人だけの父なので憎む部分はあれど、根っからは嫌いにはなれないのだけれど。
なぜ嫌いになれないかというと、馬鹿正直で素直で、人のことをすぐ信用して騙されてることにも気付かずに損をしてしまうタイプだからだ。
嫌いな部分はというと、視野が狭くて、私から見たら、井の中の蛙なのだか、それでも自分が1番よく知っている!というところ。
自分が一家の舵取りだから方向性が違う奴は降りてもらってかまわないから1人で生きていけ!というのが父の口癖。
それなのに心配になるから遠回しにアプローチして来たりするところはやっぱり父親なのかなって思うけど、なんせ自分が1番正しい!って思うことは曲げない。
小さい時、うちは薪をくべるお風呂だった。だからみんなで薪割りをする日があって。正直やりたくない仕事ではあった。
そんな時、私は頭が痛くなり少し寝ると言って薪割りをサボった。
頭が痛かったのはきっと本当だったんだろうけど、私は寝ながら歌を歌ってて、そしたらお父さんが、そんな具合悪い奴が歌なんか歌えるか!サボりやがって!って怒ってたみたいで、歌うのをやめた。
こんなエピソードを思い出した。
この時から父が私に思うイメージは兄弟イチ要領のいい奴という感じだったんだろう。
私は正直、兄弟の中でも1番容量が悪いと自覚していて、でも最近になって母から笑い話で聞いた「父はれぶりが1番容量がいいと思ってるわよ」って言葉にショックを隠せなかったのと同時に、その薪割りの話を思い出した。
たしかに、サボり方は兄弟イチへたくそだった。みんな上手にお父さんの機嫌を取ったりするんだけど、馬鹿正直なところは父親似なのか、上司に嫌われるタイプというか、うまく世渡りできないタイプで。
容量がよければ一生懸命頑張りすぎて今休職なんてしないよ!って勝手につっこんでみる。
でも大人になってまで、実の父親にそんなに曲がった見方で見られてたんだーと知ることが思いの外ショックだった。このショックに感じたのは、物心つく小さい頃から今の今まで、きっと父はそういう風に私をずっと評価してたんだなって思ったから。節々に、あーね、あの時もこの時もっていう、事柄までは思い出せなくても、父の言動、好かれてないなって感じた感情とか些細なことを思い出した。
母はそんなつもりではなく言ったんだと思う。母としての立場で。
でも娘の私として感じたものは、軽はずみな一言もすごく重く、悲しいものだった。
親の愛情を受けないで大人になった子供って、愛情を欲しがるあまり束縛するようになったり、歪んだ愛情表現をするようになるっていうけど、まさに私もその被害者だなって思った。
付き合うたびにどこかへいってしまう感じがして彼のことで私が知らないことがあるのが嫌だった。彼がどこで何してるか気になるし、わからなくても仕事の内容を聞いたり、少し面倒くさがって話してくれないだけでも、少し辻褄が合わないことを言われただけでもすごく不安になってた。
子供の頃から今になってもお父さんに好かれてるとあんまり思ったことはない。
高校の時に家出をして一人暮らしになった時からずっと家を離れてて、帰って食卓を一緒に囲む時も一切話さないなんてことはザラにあった。
上京してからたまに帰省すると、そんな頑固な父親だからみんな呆れて話し相手もしなくなってるので、なんだかかわいそうになり、お父さんの晩酌の相手をするが、酔っ払ってると管を巻いて延々と話す時もあったが、酔って感覚が麻痺してる時以外はお父さんも私のこと嫌いなんだろうなってずっと思ってる。
世の中にはいろんな家族がいる。
夫婦仲良しだったり、離婚してたり、事実婚だったり、、
うちみたいな家族がいてもまあおかしくはないのかな、とは思うけど、もっと仲良しな家族に生まれて来たかったなとか思ったりする時もある。
まあ、そんなこと望んでも今世ではどうすることもできないんだから、今あるものに感謝しつつ、自分が動いてどうにかなることだけ考えて生きていけばいいということはわかってる。
こんなに好きじゃないお父さんのために、早く結婚して孫を見せてあげたいなって思ってる私も本当矛盾してるというか、、
どんなに嫌いなお父さんでも、私のお父さんには変わらないから親孝行はしていきたいなって思う。
もしかしたら私の方が心が広いのなら、お父さんの闇を包んであげられるかもしれないし。
狭い世界しか知らなくて、そこで苦しんでいるのであれば、私がそこから出してあげれる日が来るかもしれないし。
お父さんが、今が幸せであればそれでいいんだけど、曲がった考え方しかできてないから、もっといい考え方があるってこと気づいてくれたらもっと人生楽しくなりそうなのに。。と思ったり。
まあ、頑固親父すぎて人の話はろくに聞かないから、来世ではもっと頭の柔らかい人になって生まれて来て欲しいなって祈って行こうか。
来世では私のお父さんになりませんように!!
そして、たくさん悪口言ったけど、健康で長生きしてください。